前回PS2をメンテナンスしたがやはり光学ディスクドライブはどうしても調子悪くなりがちで、今後不安があるのでゲームを取り込みHDD起動にしてみる。
[前回記事]
PS2のメンテナンス
PS2にOpen PS2 Loaderを組み込む
前回メンテナンスしたPS2の中でディスクの読み取りの悪いSCPH-50000 BB PackのHDDにOpen PS2 Loader(以下OPL)を組み込んで見る。
今更とか書いたが今でもバージョンアップがあり、ここ最近でかなり使いやすくなったようで特に今更感は少ないのかもしれない。
まずはHDDの選定だが、今回は余っているS-ATAのHDDを使用する。
P-ATAのHDDも余っていたのだが、物理的にコネクタの位置(P-ATAと電源の関係)が合わずに断念した。
S-ATAのソケットアダプタと言うBB-Unitの互換品があるようだがネットワーク用のコネクタが無く将来的にネットワークを使ってみたいのでこれはパスすることに。
そこでBB-UnitのIDEをS-ATAに変換する基板を購入。
Bitfunx SATA Adapter for ps2 |
取り付け方は公式のサイトにあるのだが、今回使用するBB-Unit側の基板のバージョンが違うのか公式通りの取り付け方が出来なかった為、片方のネジを少し工夫してやる必要があった。
あと純正のHDDと厚みが違っていたのでHDDのステーを加工する必要があったが、面倒だったのでステーを付けずに使用することにした。
動かさなければ大丈夫かな?
正直SUGOI ADAPTERにしておけば良かったかも?(使ったことはないけど)
ハード的な変更はこれだけ。
あとはソフトの関係になる。
今回HDDに取り込むPS2のゲーム |
今回はとにかく簡単、簡潔に済ませたい。
やったことだけ覚書程度に記載するが、きちんと調べてから実行するのが良いと思う。
簡単に済ますため、PS2のHDDイメージを使用する。
Unofficial FHDB v1.966 "Noobie Package"
上記ファイルをダウンロード(バージョンが上がっていたら都度変更)
[TUTORIAL] [FHDB INSTALL] Free HDBoot Installation Guide
上記サイトを参考にHDDにインストール。
今回はPS2用のHDDをUSB接続してWindows10のPCから作成した。
WinHIIPで取り込んだPS2のゲーム |
STEP2のFHDBのインストールまで終わったら再度WinHIIPを立ち上げ
[Add Image]から[CD/DVD Drive]を選択してPCの光学ドライブからPS2のゲームを取り込む。
自動で名前が付かないゲームは手動で名前を付けてやる。
OPL Manager |
せっかくなのでパッケージ写真なんかも取り込んでみる。
OPL Manager
上記ファイルをダウンロードして実行。
起動時のModeを"Local PS2 HDD"にして[Batch Actions]から[ART Download]を実行。
[Open OPL folder]の"ART"フォルダに取り込んだゲームのパッケージ写真等がダウンロードされているはず。
今回も日本のみ?発売のパチスロゲームもちゃんとダウンロードされていた。
これらのダウンロードされていたファイルを"ART"フォルダごとUSBメモリにコピーしておく。
ここまで出来たらPS2にHDDを取り付ける。
問題なければFreeHDBootが立ち上がってくる。
FreeHDBoot Configurator |
ここからOPLを選択してやればOPLを起動することが出来るのだが、毎回これでは面倒なのでOPLを自動起動にする。
FreeHDBootのメニューからFreeHDBoot Configuratorを実行して
Configure E1 launch keys...内のAutoの項目をL1と同じとなるようにした。
(これらは環境依存するかもしれないので注意、今回はL1に記載していた)
これでPS2起動時にOPLが立ち上がるがFreeHDBootのメニューを立ち上げたい場合は、このなかでOSDSYSと書かれたキーならどれでもよいので押しっぱなしにするとよい。
次に"ART"フォルダが入ったUSBメモリをPS2に取り付ける。
FreeHDBootのメニューからwLE(LaunchELF)を実行。
FileBrowserで"mass:/ART"をR1からCopy、"hdd0:/+OPL/"でR1からPaste。
これでUSBメモリのARTフォルダの内容がPS2のHDDにコピーされる。
パッケージ写真等が必要なければこの操作は不要。
OPL画面 |
最後にOPLの設定。
とりあえず最低限の設定としてOPLから
[Settings]
HDD device start mode :Auto
Default menu :HDD Games
[Display Settings]
Enable Cover Art :on
と変更してSave changesを実行する(←忘れないように)
VMCの設定 |
必要ならゲーム毎にVMCの設定をする。
VMCとは仮想メモリカードのことで、HDD内にメモリカードの機能を持つことができるため、外部のメモリカードが不要となる。
VMC毎に名前をつけたり容量を変更したりできるが、今回は簡単にデフォルトのgeneric_0をそのまま使用することにした。
OPLからゲームを起動して、ゲームを終了しOPLに戻りたい場合はソフトリセットをする。
全部のゲームで使える訳では無いが操作方法はR1 R2 L1 L2 start selectを同時に押す。
これで一応完成なのだが実は最初に使用していたHDDが調子悪く途中で変更しているのだが、最初のWD2500JSはUSB接続のWindows10PCでWinHIIPの"Full Format"ができたのだが、交換したWD5000AURDと言うちょっと変わったHDD(1.5 Gb/sでHDDレコーダー用?)では,USB接続のWindows10PCとUSB接続のWindowsXPでは"Full Format"の途中でエラーがでるのでS-ATA接続のWindows7で"Full Format"行ったことを記載しておく。
"Full Format"が終了すればそのあとUSB接続のWindows10PCでのHDD取り込みは問題なく行えた。
またWindowsで使用していたHDDを使う場合は、ディスクの管理等でパーテーション(ボリューム)を潰しておいたほうがよい。
こんな感じで本体は無改造でよく余分な出費も少ないのでもっと早くHDD化しておけば良かったと思ってる。
今回は最低限の手間で済ませているが、調べてみると色々なことができるので変更したほうが良いところもあると思う。
次はPS1のゲームも取り込んでみたいが調べてみると大変そうなのでまた後日に。
[追加記事]
HDL Dump Helper GUI
リンク
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