2020年5月9日土曜日

1/12 ニューアストロシティ筐体にRaspberry Piを組み込む (後篇)

4月末に発売された1/12 ニューアストロシティ筐体[ケイブタイトルズ]のプラモデルにRaspberry Piを組み込んでみるの続き。
前回は中身となる部分の作成をしたが、今回は筐体部の改造を行う。


[前回記事]
1/12 ニューアストロシティ筐体にRaspberry Piを組み込む (前篇)




1/12 ニューアストロシティ筐体にRaspberry Pi 3 Model A+を組み込む (後篇)




アストロシティ筐体パーツ加工
アストロシティ筐体パーツ加工

キットのアストロシティ筐体パーツの加工を行う。
液晶画面のユニットは液晶パネルと基板を一度剥がして、台座パーツ(黒い部品)にホットボンドにて固定した。
何故剥がして固定したかと言うと基板の角度を変えて、筐体内側の干渉を避けたかったため。

筐体側面パーツにはRaspberry Piの端子用の穴を空けておく。
当初は側面の穴を空けずに、電源を別に引いてスッキリとさせるつもりであったが、筐体の内幅が思いの外狭くRaspberry Pi 3A+の端子部を外に出す必要となったため。
しかしRaspberry Pi 3A+の端子部を外に出しても筐体背面の組み立てでほんの少し隙間ができてしまうため、Raspberry Pi 3A+のGPIO側とHDMI等の端子側の基板のみをほんの僅かだが削れるだけ削り、筐体内側の基板があたる部分は少し削っておいた。





筐体各パーツに部品を取付
筐体各パーツに部品を取付

画面は元々縦画面で作るつもりだったのでこの液晶でよかったのだが、横画面で作るなら基板部の形状が違うものを選定したほうが作りやすいと思う。
今回はなるべくコネクタを使いユニット化して作成するつもり。
筐体パーツ同士の組み立てには接着剤は使用せず、はめ込みだけで済ませたいと考えている。





前面:液晶取付    後面:Raspberry Pi取付
前面:液晶取付    背面:Raspberry Pi取付

前面と背面をそれぞれ仮組みしてみる。
Raspberry Pi本体の固定は無く、挟み込んであるだけにしている。
あと余り意味は無いのだが、スピーカーはステレオ?にしてみた。





筐体側面 端子部


すべてのパーツを組み立て、シールを貼ったところ。
組み立て自体はとても簡単だが、キット内の補強用パーツ(黒い十字状の部品)が使用できなくなったため強度は格段に落ちるので手荒に扱うことは厳禁だ。






筐体を下から見たところ
筐体を下から見たところ


アストロシティ筐体を下から見たところ。
SDカードの交換や音量のon-offとボリューム調整はこちらから行うことができる。






左側:画面カバー無   右側:画面カバー有
左側:画面カバー無   右側:画面カバー有


液晶画面の範囲がわかりやすいように設定画面を出してみたところ。
写真ではわかりにくいが、左側の写真では画面のカバーを取り外した状態だが液晶が2.4インチでは少し大きいようで、右側の写真のようにカバーを取り付けると少し覗き込まないと画面端まで視認しにくい。






1/12 ニューアストロシティ筐体 動作確認
1/12 ニューアストロシティ筐体 動作確認


組み上がったニューアストロシティ筐体の動作確認。
Raspberry Pi Zeroでは重かったゲームがスムーズに動く。






1/12 アーケード筐体
1/12 アーケード筐体


以前作成したレトロアップライト筐体(+Raspberry Pi)と並べてみる。
スケールは同じ1/12で同じなので並べても違和感が余りないようだ。
所有するテーブル筐体の上に飾りたいな。

完成したアストロシティ筐体だが、音質はスピーカーがショボイので仕方ないところもあるが、ノイズを拾いやすいようでMAX98357 アンプモジュールで作成したもののほうが良かった。
もっとも今回のはon-offやボリューム調整もできるのでそういった面では使いやすいから、ノイズ対策を調べてみたいと考えている。

あとやはり画面が少し大きすぎるのが気になるので、2.2インチの液晶(現在は2.4インチ)を注文してみたので交換してみたいと思う。
前篇でも書いたが有り難いことに、画面写真を載せる台座がもうひとつ付いていたので入れ替えて使えるのではないかと。







[2020/05/10 追記]
RetroPiemame2003で今回作成していたのだが、オーバースキャンの関係がどうしても上手くいかなかったのでadvmameをインストールしてみた。
上記設定でオーバースキャンは無効にしていたが、やはり画面の大きさが気に入らないのでオーバースキャンを有効にしてみたのだがコマンドラインでは有効になるのだがRetroPiemame2003は有効にならなかった。
多分どこか見落としているのだと思うのだが、面倒なのでadvmameで解決させた。


※変更箇所
-------------------------------------------------------------
sudo vi /boot/config.txt

disable_overscan=0

#framebuffer_width=320
#framebuffer_height=240

overscan_left=8
overscan_right=8
overscan_top=16
overscan_bottom=16
-------------------------------------------------------------



/configs/mame-advmame/advmame.rc
-------------------------------------------------------------
display_aspect 3/4
(縦画面に合わせるため)
display_expand 1
(横画面のゲームを縦画面に表示すると比率がおかしかったので)
display_magnifysize 320
(必要ないかも?)
display_resize mixed
(少しでも軽くなる?)
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完全ではないがだいぶましになったかな。
また何か解ったら追記します。




[2020/06/06 追記]
縦画面で作成したニューアストロシティ筐体を横画面に変更してみました。

1/12 ニューアストロシティ筐体にRaspberry Piを組み込む (横画面)

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