2019年10月5日土曜日

TINY ARCADEの筐体にRaspberry Piを組み込む (その2)

前回作成したTINY ARCADEの筐体を使ったRaspberry Pi用のゲーム筐体の改良型を新たに作ってみました。

[関連記事]
TINY ARCADEの筐体にRaspberry Piを組み込む(前篇)
TINY ARCADEの筐体にRaspberry Piを組み込む(中篇)
TINY ARCADEの筐体にRaspberry Piを組み込む(後篇)





TINY ARCADEの筐体にRaspberry Pi を組み込める筐体の作成 (その2)



前回作成した筐体はTINY ARCADEの筐体の大きさを変えずに作成することを目標としてきたのでGPIOのコネクタ化は諦めたが、今回は背面にケースを追加してGPIOのコネクタ化を進めることにする。


前回作成時からの変更点
Raspberry Pi Zeroを脱着できるようにする。
・LCD部を奥に取り付け、前面にアクリル板をつける。
・筐体に取り付けたタクトスイッチを高くする。

大きくはこの3点を改良することにする。



TINY ARCADEの筐体内部
TINY ARCADEの筐体内部

基本的な接続方法及び、設定は前回作成時と同じ。
TINY ARCADEの筐体背面にFRISKのケースを接着した。
FRISKケース中央に穴が空いているのは、当初はTINY ARCADEの筐体の電池蓋と接着してネジで取り外せる構造にしていたが、内部のネジ受け部の出っ張りが邪魔となり切り取ったので筐体背面部と電池蓋は接着してしまったがその名残。





 左:今回作成
左:今回作成    右:前回作成

今回はRaspberry Pi Zeroを筐体内部に取り付けないため内部にほんの少しだけ余裕が出来たので少しでもアーケード筐体感(ブラウン管風味?)を出すため、LCD部を奥に取り付けてみた。
また前面は透明のアクリル板を取り付けグレア感?を出してみた。
ちなみにマーキー部はTINY ARCADEのパッケージを切って貼っただけ(笑)



左:今回作成
左:今回作成    右:前回作成

画面に艶が出て一層綺麗に見えるようになった。
これはアクリル板だけのせいではなく、LCDの個体差によるものかどうかは不明なのだが、前回作成時に白っぽい(バックライトが強い)と記述したが何故か今回は解消した。
もしかしたら前回はLCDの縁を塗ったのが原因か?

前回、筐体下部のタクトスイッチ部は誤操作防止を兼ねてスイッチの高さをツライチとしたのだが、使用頻度が高いうえ押しにくく爪で押すので塗装が剥げてしまった。
そこで今回はタクトスイッチは少し高め(筐体から飛び出すよう)にしてみた。



Raspberry Pi Zeroを取り付け
Raspberry Pi Zeroを取り付け

Raspberry Pi Zeroを取り付けてみたところ。
Raspberry Pi Zeroには予めヘッダピンを取り付けておく。
TINY ARCADE筐体の横に大穴を開けなくてすんだので、スッキリとした。
また、SDカードも取り外せるようになった。




筐体背面
筐体背面

FRISKケースは無塗装としているので、裏蓋をまったく穴の無いタイプに交換できるのはメリットとなるかな(入手も楽だしね)
筐体を壁につけることを想定してRaspberry Pi Zero側の電源用USBも使えるようにはしてあるが、その場合上部の電源スイッチが使用できなくなる。




筐体背面と取付用ケーブル
筐体背面と取付用ケーブル


ここまでなら前回作成の単なる改良型になるが、今回はある程度重いゲームも使えるようRaspberry Pi 3が使用できる構成にしてみた。
当然筐体内部の取り付けは無理で、外付けにはなるがIDE 40ピン 延長ケーブルのピン側を筐体に接続できるように加工する。
これはあとから思ったことだが、Raspberry Pi Zeroの取り付け用のネジはGPIOと反対側の2本だけのが良かったかもしれない。
GPIOコネクタの両脇にスペーサーナットを付けたため、延長ケーブルコネクタの幅側をかなり削り込まなくなった。




Raspberry Pi 3と接続
Raspberry Pi 3と接続

筐体とRaspberry Pi 3を延長ケーブルで接続した後、Raspberry Pi Zero時と同様にLCD、オーディオ、コントローラーの設定を済ませる。

筐体側からUSB電源を取る場合、これで動作はできるのだがこの状態だと頻繁に雷マークがでるのでRaspberry Pi 3に直接電源を入れるほうがいいかもしれない。




Raspberry Pi 3でGダライアス
Raspberry Pi 3でGダライアス

ArcadeGameと付けておきながらなんだが、PSのGダライアスを動かしてみる。
Raspberry Pi Zeroでは重かったゲームもRaspberry Pi 3なら動くようになった。

相変わらず工作には難があるので筐体の出来はアレだが、Raspberry Pi ZeroRaspberry Pi 3が使えるようになったのでゲームの幅が広がった。
どちらかと言えば貧乏臭い話だが、Raspberry Pi Zeroをこの筐体専用で取られることなく別で使えるので普段は外しておけるので助かるし、実際には延長ケーブルをつけたままそこにRaspberry Pi Zeroを付けておく使い方のが多そうだ(笑)





Gダライアス
Gダライアス

余談だが、GダライアスはPC版もあります。

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