2019年9月7日土曜日

TINY ARCADEの筐体にRaspberry Piを組み込む(後篇)

今回は完成した筐体のセットアップを行う。


[前回記事]
TINY ARCADEの筐体にRaspberry Piを組み込む(前篇)
TINY ARCADEの筐体にRaspberry Piを組み込む(中篇)

[追加記事]



TINY ARCADEの筐体にRaspberry Pi Zeroを組み込んで見る


RetroPieのセッティングして使いやすくしてみる。


RetroPieのデフォルトテーマ
RetroPieのデフォルトテーマ、字が小さすぎて読めない


複数のRaspberry Piがあるのでホスト名の変更をする。
まぁこのZeroはUSB WiFiアダプタが無いとネットワークに繋がらないのだけどね。
------------------------------------------------------------------------------------
sudo vi /etc/hostname
sudo vi /etc/hosts

RetroPie → ArcadePi (今回はこの名前に変更)
------------------------------------------------------------------------------------


次にRetroPieのデフォルトテーマ"CARBON"のままだと文字が小さく読めないので"TFT"という別のテーマに変更する。

[RETROPIE設定] - [ES THEMES] と進み
環境によって違いがあるかもしれないが
51 Install anthonycaccese/tft
を選択して[UI SETTINGS] - [THEME SET] で変更することができた。



テーマをTFTに変更
テーマをTFTに変更



筐体のコントローラーでメニュー操作ができるように、MAIN MENUから[CONFIGURE INPUT]を選択して筐体側のコントローラー登録を行う。

必要に応じて、エミュレータ側の変更も行う。
今回はIr-MAME2003のボタン変更だけ行った。


次に自動的に特定のゲームが起動するように変更する。
------------------------------------------------------------------------------------
sudo vi /opt/retropie/configs/all/autostart.sh  (下記に変更)

/opt/retropie/supplementary/runcommand/runcommand.sh 0 _SYS_ arcade ~/RetroPie/roms/arcade/markham.zip
(赤字部は任意で変更、ファイル名に注意する)
------------------------------------------------------------------------------------
※emulationstation #auto (元に戻したい時用)]

これでマーカム専用機に!
曲がすばらしいよね。

[2020.2.5 追記]
sudo vi /opt/retropie/configs/all/autostart.sh の一番最後の行に
emulationstation #auto
をコメントアウト無しで記入しておけば以下の追記は不要でした。


これだけだと起動したゲームから戻ろうとするとコマンドラインになるので以下を追記。
------------------------------------------------------------------------------------
sudo vi ~/es.sh (新規で追加)

emulationstation


sudo vi ~/.profile (下記を末尾に追加)

CHK=`ps -ef | grep emulationstation | grep -v grep | wc -l`
if [ $CHK -eq 0 ]; then
. /home/pi/es.sh
------------------------------------------------------------------------------------




マーカム専用機
マーカム専用機完成(嘘)

実際に複数のアーケードのゲームで遊んでみたところ、このゲーム筐体で遊べるのは精々1980年代前半までかと感じた。
それ以降のゲームは処理落ちが酷くプレイするのは無理がある。
またゲームデモ放置でも画面は然程気にならないが、音の遅延が気になるのでスイッチで音が切れるようにしても良かったかと思った。




TINY ARCADEとの比較
オリジナルのTINY ARCADEとの比較

写真では白っぽいが、実際の画面は然程気にならないがバックライトは少し強いような気がするので下げる方法を知りたいところ。
あとゼビウスのデモを数分放置で、XEVIOUSのタイトルロゴが焼き付いたのは笑った。
(時間がたてば元に戻ったが)




アーケード版の初代ダライアス
アーケード版の初代ダライアス

なんとなくオリジナルが3画面筐体のダライアスを映してみたくなった。
もちろん遅延が酷すぎてプレイは無理だけどここはお約束で。



アームドポリス バトライダー
アームドポリス バトライダー

大好きなバトライダー
HDMI接続の2画面同時表示。
やはりゲームデモから処理落ちが厳しい。





NEOGEO mini との比較
NEOGEO mini との比較

NEOGEO miniと並べてみると大きさの差がよくわかる。
この大きさだとミニミニ?






スマートフォンですので余り綺麗では無いのですが動画を撮ってみました。
アーケードゲームでは無いのですが、メニューからゲーム起動までの参考に。



遊べるゲームは限定されるがデモ放置の飾りにするには良いものが出来たと思う。(もうすこし筐体作成のスキルが高ければ…)
動画再生のKodiもインストールしてみたが、GPIO側のLCDには映すことが出来なかった。(/dev/fb0 を320x320に変更済)
YouTubeとかのゲームプレイ動画垂れ流しを考えていたので残念だ。
この辺りは宿題にしたいと思う。

やはりRaspberry Pi Zeroでは色々荷が重いようなので、Raspberry Pi 3辺りでもう一台作ってみたいなと。
その場合はRaspberry Pi 3の筐体への内蔵は無理なので、GPIOのハーネスを外部に出す形になりますが、それでも遊べる(飾れる)ゲームが増えたら面白いかと。


[2019.10.5 追記]
Raspberry Pi 3も使える改良型を作成しました。




0 件のコメント:

コメントを投稿