2019年11月14日木曜日

Extron VSC 700

ブラウン管で使用すると便利なExtron製品を3回に分けて紹介してみたい。
第2回目は、スキャンコンバーターのExtron VSC 700

[Extron記事]
第1回: SC 210
第3回: RGB 203 Rxi

第4回: DVS 304
第5回: DSC 301 HD


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Extron VSC 700


アップスキャンの需要は多くてもダウンスキャンの需要は余りないためコンバーターの種類や選択肢が少ない。
あってもコンポジット変換の物が多く、RGBに変換されるものは少ないうえ入手が難しかったり高額なものが多い。
今回は入手が比較的楽なExtron VSC 700を使用してみる。




SONY PVM-20N6J と  Extron VSC 700
SONY PVM-20N6J と  Extron VSC 700

Extron VSC 700720p1080pなどの信号を480iにダウンスケーリングできるコンバーターで480iを受け付けるモニタならそのまま映すことができる。
今回はSONY PVM-20N6Jを使用してみることにする。

VSC 500VSC 700の大きな違いは背面の入出力端子にあり、VSC 500はD-Sub 15ピンでVSC 700は5xBNCとなっているので用途にあわせて選定すればよいかと。



[メガドライブミニ]
        |
[HDMIオーディオ分離器] - オーディオ出力
        |
[HDMI to VGA]
        | 720p
[Extron VSC 700] ※スキャンコンバーター
        | 480i
[SONY PVM-20N6J]


[HDMI to VGA]まではExtron SC 210の時と同じでそこから先を入れ替える。
VSC 700はシンクコンバーター機能を内包しているためSC 210が必要なくなる。




メガドライブミニ 16:9表示
メガドライブミニ 16:9表示

メガドライブミニをVSC 700で16:9表示させてみたところ。
4:3のブラウン管では上下の余白に黒帯が入る。




オートイメージセットアップを実行
オートイメージセットアップを実行


メガドライブミニは4:3の表示モードをもっていないため16:9モードのままVSC 700のオートイメージセットアップを実行。
画面にはあうが当然縦長になってしまう。
解りやすくするため画面をオートイメージセットアップを実行前に戻し、さらに背景の壁紙を表示するようにした。




16:9表示でダライアスを表示
16:9表示でダライアスを表示

メガドライブミニのダライアスを表示してみたところ。
画面内に小さく表示することしかできない。
普通のコンバーターならこの状態で使用するか(あるいは縦長)、モニタ側の設定で表示を替えることしかできない。




ジオメトリコントロール使用
ジオメトリコントロール使用

VSC 700はジオメトリコントロールを使用して簡単に(←ここ重要)画面を合わせることができる。
ジオメトリコントロールとは画面の移動、拡大/縮小ができ、4:3モードをもってないゲームには絶大な効果があり、これでブラウン管に目一杯画面を表示することができる。




ジオメトリコントロール使用時のメニュー画面
ジオメトリコントロール使用時のメニュー画面


ジオメトリコントロール使用時にメニューに戻ると当然両端がきれてしまうがそこまで問題はないと思うが、必要ならVSC 700に画面等のプリセットメモリも可能。






メガドライブミニのアーケード環境構築
メガドライブミニのアーケード風環境構築

これでSONY PVM-20N6Jを使ったメガドライブミニのゲーム環境を構築することができた。
アケコンはUFBが使用できるようになったのでアーケード風の環境はこれでよしとしたい。
あと解りにくいが写真のモニタ下に写っているのがVSC Remoteというリモコンなのだが実際操作はVSC 700本体から行ったほうが遥かにやりやすいと思う。



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