2020年7月18日土曜日

Retropie CRT Edition

ブラウン管モニタ用にRetropie CRT Editionを試してみます。


[過去記事]
Raspberry Piで15kHz表示


Retropie CRT Edition


15Khzモニタ専用のRetroPieの中のひとつで、RGB入力の種類を選ばない(選択はできる)のが特徴である。
もちろん15Khzビデオ信号をサポートする TVまたはCRTモニタが必要で、液晶等での使用には適さないので注意が必要。


Retropie CRT Edition最新版をダウンロード


[今回の使用バージョン]
retropieCRTEVO-FINAL1.1.img.gz

[今回の使用機材]
Raspberry Pi 3B+
VGA666


※設定時のみExtron DVS 304に接続して液晶モニタ(LCD-AD192SEDSB)を使用。
 同期トラブルを避けるのと、写真が撮りやすいため。


まず始めにEtcher等でmicroSDカードにイメージを書き込む。







Retropie CRT Edition 起動直後
Retropie CRT Edition 起動直後


Retropie CRT Editionを立ち上げるとRGB CABLEの選択画面になる。
今回はデフォルトで選択されていたVGA666のままで良い。






Retropie CRT Edition ホーム画面
Retropie CRT Edition ホーム画面


設定は基本的に通常のRetroPieと余り変わらないので最低限やっておきたいことだけ記載する。


コントローラの設定(要コントローラー接続)

・ファイルシステムの拡張は自動で割り当てられるので必要なし?(要確認)




RASPI-CONFIG 設定画面
RASPI-CONFIG 設定画面


キーボード設定画面
ロケーション設定画面

ロケーション設定
RASPI-CONFIG[4 LocalisationSet up langua]→[I1 Change LocSet up langua]
"en_GB.UTF-8 UTF-8"は消さずに"Ja_JP.UTF-8 UTF-8"を追加。

タイムゾーン設定
RASPI-CONFIG[4 LocalisationSet up langua]→[I2 Change TimSet up timezo]
"Asia"→"Tokyo"

キーボード設定
RASPI-CONFIG[4 LocalisationSet up langua]→[I3 Change KeySet the keybo]
"Generic 105-key (Intl) PC""Other""Japanese""Japanese""The default for the keyboard l""No compose key"

・WiFiロケーション設定
RASPI-CONFIG[4 LocalisationSet up langua]→[I4 Change Wi-Set the legal]
"JP Japan"を選択

WiFi設定(有線なら必要なし)
WIFI[1 Connect to WiFi network]→[WiFiを選択]→[パスワードを入力]
※WiFiに接続しない場合はRetroPieを再起動してみる。





RETROPIE SETUP 設定画面
RETROPIE SETUP 設定画面

ファイル共有設定(SAMBA)
RETROPIE SETUP→[C Configuration / tools]→[832 samba]→[1 Install RetroPie Samba shares]

ログインパスワード変更(変更したければ)
RASPI CONFIG[1 Change UserChange passwo]

SSHを有効にする
RASPI-CONFIG→[5 InterfacingConfigure co]→[P2 SSH]→<Yes>




PCからTeraTermを使用して、ホストにRetroPieのIPアドレスか
ホスト名"#####.local"で接続。(IPアドレスは"SHOW IP"で確認)

ホスト名変更
sudo vi /etc/hostname
sudo vi /etc/hosts

RetroPie → CRTPi (今回はこの名前に変更):要再起動






日本語フォントのインストール
日本語フォントのインストール

日本語フォントのインストール
sudo apt-get install fonts-droid-fallback



コマンドモードからの設定方法
RASPI-CONFIG→ $ sudo raspi-config
RETROPIE SETUP→$ sudo ~/RetroPie-Setup/retropie_setup.sh







Configuration Utility


Retropie CRT Editionの特徴であるビデオ出力等の設定はConfiguration Utilityから行うことができる。


Configuration Utility メニュー
Configuration Utility メニュー


Configuration Utility 画面
Configuration Utility 画面


詳しい設定方法はWikiを確認、ここでは簡単に説明する。

1.GAMES ROTATION
アーケード等の縦画面のゲームでも横画面モニターでプレイする場合に使用。

2.FRONTEND ROTATION
フロントエンド(EmulationStation)を回転することができる。
但し通常のゲームフォルダは非表示となり、"####-tate"とついたフォルダにROMをセットした時のみ表示されるようになる。

3.HANDHELD BEZELS
携帯型ゲーム機の枠をつけることができる。
但し長時間同じ画像を表示することになるので、焼付には注意が必要。

4.FREQUENCY SELECTOR
出力周波数の選択。
60Hz(NTSC)で固定してもいいような気はするが確認不足。

5.VIDEO CONFIG
  1.SYSTEM RESOLUTION
     240pで問題無いと思います。
  2.TV COMPATIBILITYN
  3.FRONTEND CENTERING
     フロントエンドの位置調整。
  4.IN-GAME CENTERING
     ゲーム内の位置調整。
  5.240P TEST SUITE
     各種テストを行う。

6.BACKGROUND MUSIC
バックグラウンドミュージックの使用。
最初からいくつか入っているが"/configs/music"に曲を入れることによりカスタマイズ可。


※注意点
アーケードゲームのデフォルトのエミュレーターがadvmameになっているようなのでコントローラの設定を行う必要がある。(またはIr-2003等に変更する)






ブラウン管に接続する



5-3.FRONTEND CENTERING
5-3.FRONTEND CENTERING

5-4.IN-GAME CENTERING
5-4.IN-GAME CENTERING

SONY KV-29DR1に接続してテスト。

Configuration Utilityから
  3.FRONTEND CENTERING
  4.IN-GAME CENTERING
にて画面の位置調整を行う。






1.GAMES ROTATION
1.GAMES ROTATION

SONY PVM-20N6Jに接続してテスト。

フロントエンドの縦画面表示。



Retropie CRT Editionはブラウン管モニタに特化した仕様だけあり、とても簡単にセッティングすることができた。
だがこの記事を書いている間にRP-CRTEDT-Buster-EVOv2-FINAL.img.gzがリリースされてたのでそちらも試してみたいかと思う。


[関連記事]
RGB-Pi


[追加記事]


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